ぽっくるな日々

Friday, June 30, 2006

神様万歳!

昨日は、近所の神社で行われた夏越祭に行ってきました。
茅の輪くぐりは毎年行っていたんですが、神事を見たのは今年が初めて。

御礼のタイミングは合わず、玉串奉納の手順は間違え、祝詞は聞き取れずじまいでしたが、
久々の神事を堪能してきました。

そしてつくづく、日本人の順応性と協調性に感心しました。
カレンダーを見れば分かるんですが、日本には行事がたくさんあります。
どれもこれも宗教色豊かなんですが、どれもこれも宗教はバラバラです。
お正月にしたって、除夜の鐘は仏教ですが、初詣は神道ですもん。
バラバラどころが、混ざって同化しちゃっています。

もともと日本には、神道という宗教がありました。
でも随から仏教が入ってきた。若干の排斥運動は起こりましたが、
「先進国で流行してる宗教だって? なかなかいいじゃん。日本でもやろうよ」
と国家プロジェクト発生。
天皇自ら「朕は仏法の奴なり」って言ってしまいました。
天皇は神様じゃないのかよ、と。誰も突っ込まなかったんでしょうか・・・

で、次にやってきたのは陰陽道。もともとは、天文学として入ってきました。
もともと陰陽師さんは、今で言う気象庁の気象予報士だったんですね。
若干宗教とは異なりますが、呪詛をやっちゃうあたり、カルト宗教っぽいです。

そして、キリスト教もやってきます。「人類皆平等」ってヤバいじゃん!
と江戸幕府はキリスト教を弾圧しますが、それでも生き残りました。
「宗教は怖い」と感じた江戸幕府のお役人。それは正解です。

それぞれの宗教の「都合のいい部分だけ」を信仰し、
矛盾するとヤバいので混ぜてみる。すごい適応能力だと思います。

とりあえず、仏様にお願いしても、願いはかなえてくれません。
(仏様=ご先祖様。見守ってはくれますが、願いをかなえる力はありません)

イエス様にお願いしても、願いはかなえてくれません。
(あなたの罪を許すのが、イエス様のお仕事なのです)

でも神様は、願いをかなえてくれるのです。すてきな方々です。
(学問とか農業とか商売とか、得意分野もあります。祟りもしますが・・・)

とりあえず昨日は、「家内安全・商売繁盛・無病息災」をお願いしました。
「みんな、そう言うんだけどさ。自分でなんとかしようよ」という
神様のためいきが聞こえた気がしました。

Monday, June 26, 2006

住民税哀歌

うちの実家、平成17年11月3日を持って町から市になりました。
いわゆる、平成の大合併の犠牲となったわけです。

ゴミの分別はややこしくなるし、公民館の使用は制限されるし、
役場は遠くなるし、住民側としては、はっきりいって何のメリットもありません。

とはいえ、住民票は地元に置きっぱなしなのに、現住所は広島市内という私には
特に実害はなく、時々電話してくる親のグチを「へーへー」と聞いておりました。

が、そんな私もついに、平成の大合併の魔の手が迫ってきました。
はい、住民税です。
町だったころは2900円だった住民税が、市になったせいで3800円に跳ね上がりました。
たかが900円と言うことなかれ。私の1日分の生活費は1000円なのです。

だから合併なんかしたくなかったのに。
チチヤスもあるし、サントリーもあるし、カルビーの工場だってあるんだから、税収としては黒字だったのに。

観光業だって特に落ち目になってないし、水産業もとりあえず現状維持だし
住宅団地だってできたし、人口も少しずつだけど増加してるし、単独町政でも問題ないのに。
なんだって大赤字を抱えた市に吸収合併されなきゃいけないの!!

住民税が上がったせいで、とうとう手取月収が13万以下になってしまいました。
健康保険料が上がり、厚生年金が上がり、住民税も上がり、そして給料は下がる。
入社1年目の初任給が一番高額だったなぁと貯金通帳を見ては思う、入社5年目の夏です。

Tuesday, June 20, 2006

時には時事の話を

光市母子殺害事件、死刑の可能性も出てきたようです。
ニュース速報の見出しが「無期を破棄」だったので、???になってしまいましたが、
要するに、「無期懲役じゃないよ」ということらしいです。

私としては、被告の頭の中身より弁護士さんの頭の中身が気になります。
「甘えようと思ったら、間違えて殺しちゃった。だからこれは、事故なんだよ」
「死んだ人を陵辱したんだから、強姦罪じゃないもん!」
「赤ちゃんを泣き止ますために、首に紐を結んであげたら死んじゃったの。これって事故でしょ」

よくもまぁ、そこまでポジティブシンキングになれるもんだと、感心してしまいました。
まさか「無罪だ」という気はないでしょうが、「業務上過失致死を狙ってんのか?」と思ったり。
心から、本当に、本音でそう考えているなら、安田弁護士という人は、人間じゃないです。

ぽっくるも人ではありませんが、そこはそれ、別問題なのです。
今後の動きが気になるので、とりあえず女性週刊誌でもチェックしておくことにします。

Monday, June 19, 2006

ヒロシマという場所

夏です。暑いです。梅雨だというのに、雨が降りません。
外を歩くと、「遠赤外線グリルでジリジリ焼かれるお魚」な気分になります。
暑さに弱いぽっくるは、夏が苦手な生き物です。

夏が苦手な理由は、もう一つあります。それは、ここが広島市だということです。
あろうことか、うちの会社は原爆ドームのご近所さんです。
会社の窓から、見えちゃうくらいご近所です。

私は生粋の広島県人です。
3歳の時に「おこり地蔵」の紙芝居を見せられたのを皮切りに、東京大空襲・沖縄戦・ナチスのユダヤ人虐殺・ベトナム戦争など、
ありとあらゆる種類の「平和教育」を受けてきました。

もちろん、従軍慰安婦や南京大虐殺といった加害者としての歴史も、小学生のころから叩き込まれてきました。
もう二度と、「平和教育」には関わりたくないというのが、本音だったりします。

それなのに現在、私は原爆死没者名簿を作成しています。
死亡日に延々と、昭和20年8月6日と打ち込んでいくのは、精神的に非常にしんどいです。

窓の外には原爆ドーム、手元には死没者名簿。電話をとれば、原爆関係の絵本の注文。
雲一つない青空が広がっているのに、私の心はブルーです。

原爆ドームが見下ろせる14階建てのマンションが、「景観を損ねる」と問題になっています。
道路を挟んで向かい側に建つ商工会議所や、すぐ横に建っている旅館、老舗のデパートや乱立するビルの方が、
よっぽど景観を損ねているのに、なぜあのマンションが問題なのか、非常に謎です。

「あれだけ高層ビルが建ってるのに、いまさら何を・・・」とか
「厳島神社じゃあるまいし、原爆ドームと景観って関係あるのか?」とか
「原爆ドームの隣になんか、本当に住みたいのか?」とか
いろいろ突っ込みたいことは多いのですが、各方面の方々から激怒されそうなので、黙っておくことにします。

Friday, June 16, 2006

コーエーの罠

あまりまじめなゲーマーではありませんが、私も時々ゲームをします。
お気に入りが、「遥かなる時空の中で」シリーズ。

現実の男は絶対言わないであろう口説き文句を、平気な顔をして言う男たち。
史実をのっとった、憎たらしいくらいの小技。
歴史物好きにはたまらないゲームなのです。

平家物語の「義経の弓流し」をふまえた会話、
敦盛と経正の兄弟仲をふまえた上でのイベント、
南都焼き討ちを伏線にしたキャラクター設定。
史実をもとに、好きな人にしか分からない設定をちりばめてあるのが、
非常に憎らしいです。

「このゲームのシナリオ作った人に弟子入りしたい」
「今の会社辞めて、コーエーの入社試験受けようか」
そんなことを真剣に思ったりもしました。
新卒の時にもっとがんばって、就職活動をしておくべきでした。

そしてコーエーの小憎らしいところがもう一つ。
商売が非常にうまいのです。
前作・前々作を両方プレイしていないと、完全クリアできないゲーム設定。
3冊全部購入しないと、完全攻略できない攻略本。
シリーズを通してプレイしていないと理解できない設定。
これはもう、「全部買いやがれ!」という企業戦略でしかありえません。

1冊1500円以上する攻略本を購入してしまうのは、愛なのでしょうか。
罠だと分かりながら購入してしまうのも、愛なのでしょうか。
乙女の心うちを手玉にとって、上手に商売しているコーエー様。
さすがです。私も仲間にいれてほしいです。

この「売らんかな」魂は、うちの上司にも見習ってもらいたかったりします。

Wednesday, June 14, 2006

クロダブシ

ぽっくるは、踊るのが好きな生き物です。
高校時代にはダンス部でしたし、大学時代は能楽部でした。
幼少期にはバレエを習っておりましたし、ミュージカルも大好きです。

そして現在は、詩舞を習っております。いわゆる、「公民館活動」というやつですね。
毎週水曜日の夜、自転車を飛ばして公民館まで習いに行っています。
1年間習って、舞えるのが「川中島」と「青葉の笛」だけというが、ちと情けないのです。

現在習っているのが、「クロダブシ」です。
結婚式とかで良く詠われる、「酒は飲め飲め、飲むならば」ってやつです。
私はずっと、「黒田節」だと思っていました。炭坑節とかコキリコ節とか、そういうのと同じだと。

習ってみて初めて知りました。正しくは「黒田武士」なんですね。
「黒田藩なんてあったっけなぁ」と思った私は、これでも日本史学科卒業です。
黒田家に使えていた武士が、福島正則から「この酒を全部飲み干せたら、俺の槍をやるよ」と言われ、
見事飲み干して槍を拝領したというお話だそうで。

漢字って難しいと思う、ぽっくるです。
でも漢字より難しいのは、詩舞の型(振り付け)だったりするのは内緒です。

Tuesday, June 06, 2006

本当のプロと偽のプロ

世界のシェアは90%以上Windosだというのに、うちの会社はMacに牛耳られています。
一応WardとExselは使えますが、前提はMac。
イラストレーターだの、フォトショップだのがメインです。

しかしながら、私のパソコンは窓さんです。
リンゴさんに入っているソフトは、はっきり言って使えません。
それなのにうちの上司は言うのです。
「イラレくらい使いこなせ」と。

何事も、基本はアナログなのだそうです。
CMYKのパーセンテージで色指示をし、書体とポイント数で文字の指示をする。
それが「本当のプロ」なのだそうで。
写植の時代は全部そうだったらしく、「一歩上をめざさないと」と叱られました。

とりあえず、
「私のパソコンには、イラレが入ってません」とか
「私のパソコンは、Macではありません」とか
「遊んでいるMacを、私のパソコンにしたいです」とか
そういう愚痴は、全部飲み込みました。

別にぽっくるは、偽プロレベルでいいんだけど・・・
という愚痴は、また怒られるので内緒です。

自宅のパソコンでも、練習することにします。
たとえ作るのが、「ぽっくるの育て方」というおバカなチラシだったとしても。