ぽっくるな日々

Friday, June 16, 2006

コーエーの罠

あまりまじめなゲーマーではありませんが、私も時々ゲームをします。
お気に入りが、「遥かなる時空の中で」シリーズ。

現実の男は絶対言わないであろう口説き文句を、平気な顔をして言う男たち。
史実をのっとった、憎たらしいくらいの小技。
歴史物好きにはたまらないゲームなのです。

平家物語の「義経の弓流し」をふまえた会話、
敦盛と経正の兄弟仲をふまえた上でのイベント、
南都焼き討ちを伏線にしたキャラクター設定。
史実をもとに、好きな人にしか分からない設定をちりばめてあるのが、
非常に憎らしいです。

「このゲームのシナリオ作った人に弟子入りしたい」
「今の会社辞めて、コーエーの入社試験受けようか」
そんなことを真剣に思ったりもしました。
新卒の時にもっとがんばって、就職活動をしておくべきでした。

そしてコーエーの小憎らしいところがもう一つ。
商売が非常にうまいのです。
前作・前々作を両方プレイしていないと、完全クリアできないゲーム設定。
3冊全部購入しないと、完全攻略できない攻略本。
シリーズを通してプレイしていないと理解できない設定。
これはもう、「全部買いやがれ!」という企業戦略でしかありえません。

1冊1500円以上する攻略本を購入してしまうのは、愛なのでしょうか。
罠だと分かりながら購入してしまうのも、愛なのでしょうか。
乙女の心うちを手玉にとって、上手に商売しているコーエー様。
さすがです。私も仲間にいれてほしいです。

この「売らんかな」魂は、うちの上司にも見習ってもらいたかったりします。

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