ぽっくるな日々

Tuesday, August 22, 2006

青春くるっぽー その2

会社がお引っ越しをしました。
フロアを移動しただけなのですが、零細企業とはいえ会社は会社。
社員総出で働いて、4日近くかかりました。

会社が引っ越すという事は、個人の机も動かさないといけません。
社内でお引っ越しに一番時間がかかったのは、何を隠そう私です。
入社5年目のぽっくるは、こう見えても会社の「主」。
勤続年数に比例して、荷物が増えるのは当然なのです。

入社半年未満の新入社員や、入って2年も経ってない中途社員さんと、
荷物の量が同じだと思ってはいけません。
まぁ、大半は私物だったりするんですけどね。

お引っ越しには、ゴミがつきもの。私の荷物も半分くらいは捨てました。
でも、いらないと分かっていても、捨てられないのが人情。
どうしても捨てられない物が、2つだけありました。

それは、入社してから今までのカレンダーと、今まで使ってきたノートです。
ある意味、「ぽっくるが会社員として生きてきた歴史」なわけです。

はみ出すほどに書かれたアポイントや、1週間置きにやって来る締め切り、
殴り書きのメモに、取引先への伝言。そんな物を見ていると、懐かしくて。
なりふり構わず、周りも見ずに頑張っていた自分が、なんだかおかしくて。
やっぱり捨てられず、机の引き出しにしまってしまいました。

5年前、「頑張れ!」と言ってくれた同僚は、もう誰もいないけど。
あの頃、「そんなんじゃダメよ!」叱りつけてくれた上司も、もう誰もいないけど。
入社したばかりの私の姿を知っている人は、もういないけど。

私はまだ、頑張っています。とりあえず。今のところは。

Thursday, August 10, 2006

甲子園に行きたい

基本的にTVはあんまり見ないんですが、熱闘甲子園だけは、チェックしてます。高校野球ファンとして、あの番組は外せません。
負けたチームを主役にしてくれるあたり、「泣かせどころ」を心得てます。

小学校の時代は、とにかく「野球ブーム」でした。といっても、ちゃんとした野球ではなくて、ゴムボールでやる「てうち」とか「ツアノ」とか「ろくむし」とか、そんな奴です。男の子と一緒になって、ごちゃごちゃになって遊んでいました。

タッチ全盛期だったせいか、「高校生になったら野球部に入って甲子園に行く」と言っていた男の子も多かったです。

私の初恋の男の子も、そういうタイプの子でした。
地元リトルリーグで4番打者で、ちょっと注目されてた子でした。
結局強豪校ではなく地元の高校に進学したのですが、私はさりげにチェックしていました。

新聞で予選の日程と試合時間を確認して、小さな記事でも全部切り抜いて。
昼休みに自転車をとばして、市民球場まで応援に行ったこともありました。

かぶりつきで応援するわけにもいかないので、離た所にちょこんと座って。
大声出せないから、ちっちゃな声で「かっとばせ!」とか言ってました。
チアや援団やの中に、一人だけ他校の制服を着た人間がいるんですから、
さぞかし奇妙な光景だったんだろうと、今になって思います。

そこまでして応援に行ったのに。試合後に偶然出会えた彼は私に
「3カ月前から付き合ってるんだ」と、彼女(野球部のマネージャー)を紹介しやがりました。あまりに苦すぎる、17歳の夏の思い出です。

そんなトラウマのせいか、私の頭の中で「甲子園」=「初恋」=「青春」という方程式が出来上がっております。試合終了のサイレンを聞くだけで涙が出るのは、相当重傷だと思います。

1回しかない、負けたら終わりの、1度きりの夏。そういうのが好きです。
エラーも空振りも、盗塁失敗も、へたくそな采配も、ひっくるめて大好きです。
応援してる子たちの表情も、好きだったりします。

本当は母校を応援したいんですが、そこは女子校出身者。
しかたがないので手当たり次第に応援する、節操なしのぽっくるです。

Wednesday, August 02, 2006

青春 くるっぽー!

仕事が一段落して、ほんの出来心で、友人のことを調べてみました。
「サークル名」と「ペンネーム」でググったら、ヒットしましたよ。
彼の作っているホームページが。

彼は、高校時代の同級生です。とはいえ私は女子校育ち。
クラスメイトではなく、「塾で同じクラスだった」男の子です。

当時彼は、「るろうに剣心」にはまっていました。
で同じころ私は、「新撰組」にはまっていました。
どのくらいはまっていたかというと、自分で漫画を書いてみたり、
小説を書いてみたりするくらいの「どっぷり」度合いでした。

で、「お互いが書(描)いたもの見せあいこしようよ」という話になり、
お互いが「自分で作った本」を持って来たわけです。
私の本を読んだ彼は、なぜだか新撰組にはまってしまいました。

二人で資料を読みあさり、二人で新撰組について語りあい、
しまいには「合同誌」まで出してしまいました。
受験生が塾に来て何やってんだという話ですが、
それは「青春」という言葉で片付けます。

大学生になってからは、史跡巡りの貧乏旅行なんかもしました。
私は京都市内に住んでいましたから、愛媛県の大学に通っていた彼によく、
「新撰組の近くに住めるなんて、うらやましい」とグチられたもんです。

年を追うごとに、彼の新撰組への熱はどんどんヒートアップ。
研究会に参加し、同好会に参加し、「どこまで行くの?」状態に突入しました。
一方私は次第に熱が冷めてしまい、彼についていけなくなりました。

結局「趣味の切れ目が縁の切れ目」となり、彼とは疎遠になりました。
お互いが大学を卒業してからは、年賀状のやりとりもなくなりました。

私は今でも、新撰組が好きです。昔ほどではないけれど、大好きです。
あれから10年以上たっているけど、それは変わりません。

彼も、今でも新撰組が大好きなようです。
たぶん今では、私よりずっと詳しく、もっと熱烈になっているのでしょう。
なんだか複雑で、微妙に後ろめたく、少しだけうれしいです。

思い出したくないこともたくさん思い出してしまったせいで、仕事中若干ブルーになったのは内緒にしておきます。